『統計って楽しい!』総務省統計局主催「わくわく!統計アカデミー for KIDS 2021」参加者インタビュー

総務省統計局主催による、小学校5・6年生向けのオンラインセミナー「わくわく!統計アカデミーfor KIDS 2021」が2021年8月20日(金)・22日(日)に開催された。このセミナーはZoomを用いてオンライン開催され、2日間合計で全国から80名超の小学生が参加した。

交通系ICカードやオンラインゲームのアクセスログなど、子ども達の生活の身近にもさまざまなデータが存在する。本セミナーは、こうした小学生にとって身近なテーマを切り口に統計の基礎を学ぶことができるほか、途中に4~5人のグループに分かれ、自分自身が調べたことの発表や意見交換を行うグループワークがあるのが特徴だ。一方的に先生の話を聞く形式と違い、自分自身が調べたことについて子ども達が率先して自分の意見を述べたり、相手の言葉に耳を傾ける積極的な姿勢がみられた。

実際にセミナーに参加した小学生にインタビューを行った。

上原 輝空(うえはら とあ)くん

今回の「わくわく!統計アカデミーfor KIDS 2021に参加した小学校6年生。Pythonに興味を持ち、ゲームを作ったりなど独学で勉強中。

「わくわく!統計アカデミー」はどうでしたか?

楽しかったです!特に、グループワークが楽しかった。自分の意見を発表するのが好きです。

ーそれはすごいね!普段、学校でもよく発表する授業があるの?

全員ではないけど、先生が発表したい人を呼び掛けたときはいつも手を挙げています。みんなの前に出るのが好きなのもあるけど、セミナーの時は他の人が発表している内容を聞くのも楽しいと思いました。 

例えば、グループワークで自分が作ったグラフを発表するときは、自分と違うグラフを作って発表している子がいて、「こんなやり方もあるんだ!」という新しい発見がありました。

セミナーをきっかけに、「もっと知りたい!」と思ったことはある?

セミナーの中で自分で調べたデータをグラフにするワークがあったのですが、学校の授業では習っていないグラフも知ることができたので、もっと詳しく調べたいと思いました。
セミナーの中で、メンターの人がExcelを使って日本地図に色付けした図(*1)を見せてくれて、それは今勉強しているPythonや他の方法でも試してみたいなと思いました。

(*1)この手法はコロプレス図と呼ばれており、エリア別に集計したデータを実際の地図に色を塗って可視化することで、データの地理的な関係性を把握することができる。

pythonを勉強するとあくん

ーPythonを勉強しているの? すごいね!

5年生の終わりころから、Pythonの勉強をはじめました。きっかけはパパに教えてもらったこと。本を1冊買って学んでいて、今はfor文が書けるレベルになりました。最近は少し難しくなってきてわからないことも増えたんだけど、他の本を読んだりインターネットで調べて試したりしています。

ー勉強するときは、どんな本やサイトを参考にしていますか?

特に見るのはQiita(キータ)です。検索すると一番上に出てくることが多いし、情報がまとまっているのでわかりやすいです。本では、「スッキリわかる〇〇」のシリーズも好きです!

ー大人向けのWEBサイトや解説書でも理解できるのはすごいね!

意外と、勉強するときは大人用の本で調べることが多いです。難しい言葉もあるけど、ちゃんと読めばだいたいわかるよ。パパが持って帰ってくるビジネス本も読んでみたりしています。

今後どんなセミナーがあったら受けてみたいですか?

「グラフ」については、もう少し学んでみたいと思います。「みんなにわかりやすく伝わる」とか「自分が書きやすい」というところに興味があるので、いろんなグラフについて知りたいです。書きやすくてわかりやすいグラフがあったら、絶対その方がいいからね!

周りで統計、データサイエンスを一緒に学べるお友達はいますか?

周りで統計を勉強している人は聞いたことがないなぁ。周りの子はゲームやテレビが好きだけど、僕はあまり興味が持てなくて。学校から帰って時間ができたら、Pythonを勉強しているよ。いくつか自分でゲームを作ったりもしました!

勉強中も楽しそうなとあくん!

既にあらゆる情報を吸収して、自分で学習を進めている様子。セミナーをきっかけに新しいことにも興味を持てたのは素晴らしいですね。貴重なお話をありがとうございました!

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