少子高齢化や多様化が進む現代、社会における女性の役割はますます重要になっています。女性起業家の数も着実に増加しており、今後のさらなる活躍が期待される中、女性がライフステージの変化や自分らしさを活かしながら社会で輝けるよう、様々な支援が行われています。この記事では、女性起業家を取り巻く現状と、様々な支援について紹介します。
起業家の男女比
男性75.5% 女性24.5%(2022年度時点)
参照元:2022年度新規開業実態調査(日本政策金融公庫 総合研究所)
2002年度の起業家に占める女性の割合は14.0%でしたが、この20年間で1.75倍に増加しています。いまだ男性が多い現状ではあるものの、この伸び率は女性がビジネスの世界で新しい価値を創造し、活躍の場を広げていることを示しています。今後ますます女性の社会進出が進み、起業家の女性比率は高まっていくと期待されています。
女性起業家を支援する様々な取り組み
女性起業家を支援する「GIRAFFES JAPAN」とは?
GIRAFFES JAPAN は、女性起業家とその支援者がともに成長しながら、起業というプロセスを通じて「ジブンらしさ」を見直し、未来を切り拓く力を育むことを目指す取り組みです。このプロジェクトでは、起業や支援のあり方を深く考え、一人ひとりが新たな視点を得ることで、女性起業家の夢の実現を後押ししています。多くの仲間と支え合いながら、地域に根ざしたビジネスを展開していく女性たちを日本各地で応援する活動を続けています。
ビジネスプランを形にする場「RED」
このプロジェクトの一環として、全国4都市で「RED(Regional Entrepreneurship Design)」というビジネスプラン発表会が開催されています。ここでは、女性起業家が自身の想いやビジョンをビジネスプランに落とし込み、支援者との交流を通じてそれをブラッシュアップしていきます。「なぜ自分がこれをやりたいのか」という強い想いを出発点に、地域のパートナーによる継続的な支援を受けながら、変化するライフステージにも対応できるビジネスモデルを構築する場となっています。
「GIRAFFES JAPAN」は、女性起業家が自分らしさを大切にしながら社会で活躍するためのきっかけを提供しています。そのプロセスを支える取り組みとして注目されています。
活動内容
- 各地域における女性起業家支援ネットワーク構築のサポート
- ネットワーキングイベント
全国9地域で開催(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄) - ビジネスプラン発表会(マッチングイベント)
全国4都市で開催(北海道・関東・中部・九州) - ビジネスプラン発表会のセミファイナリストに向けたメンタリング
- ビジネスプラン発表会のファイナリストに向けたメンタリング
内閣府男女共同参画局は、女性向けの起業支援を行う全国の自治体の一覧とその詳細について公開しています。
PDF(一覧):都道府県・団体別 支援策一覧
PDF(概要):都道府県別・団体別 支援策詳細
内閣府男女共同参画局は、女性向けの起業支援を行う民間団体について、「起業のプランづくり、学び支援」「起業条件の整備、財政面での支援」の2つに分類して公開しています。
参考:民間団体等の女性向け起業支援 (内閣府男女共同参画局)
女性起業家を支援する取り組みは、彼女たち自身の挑戦を後押しするだけでなく、社会全体に新しい価値を生み出す可能性を秘めています。これらの支援策をきっかけに、より多くの女性が「自分らしさ」を活かし、ビジネスを通じて未来を切り拓いていけるような社会を目指していけると期待しています。興味を持たれた方は、ぜひ支援プログラムやイベントに目を向けてみてはいかがでしょうか?